|
ATOK.com: |
まず、誰もが疑問に思うかもしれません。パソコン用をそのまま搭載しているわけではないですよね? |
|
武政秀和: |
もちろんです。パソコン用がそのまま使えるわけではありません。
携帯電話に必要がない機能をなくしてから、よりコンパクト、かつ高速化を念頭において作ります。 |
|
ATOK.com: |
当然、容量が限られますよね。 |
|
武政秀和: |
はい。許容されるサイズ(器)は決まっているので、そのサイズに収まるようにするのが大変です。結構胃が痛くなるような思いをしています。 |
|
ATOK.com: |
携帯電話は入力方法においてパソコンと違いますよね。その点はご考慮されたのでしょうか? |
|
関郁仁: |
もちろんです。携帯電話のボタンによる入力はどうしても手間がかかります。
ですから、ATOKはその手間を出来るだけ減らすために、携帯電話の入力方法にあった工夫が必要です。
ほんとうは人間はただ考えるだけで、文章にする作業はATOKが行うというのが理想形ですけど。 |
|
下岡美由紀: |
変換エンジンを作る上で、
・話し言葉を優先的に変換
・日常生活でよく使われそうな語彙に配慮
・世の中のトレンドにも注目
という3つの視点を主に考慮しています。
並行して、辞書の容量を減らしつつ、より理想的な変換に近づけるよう努力しております。言葉は生き物ですから絶えず辞書も刷新していくことも、結果として手間を省くことになります。 |
|