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電子カルテ、レントゲン画像の配信や保存、レセプト作業、調剤の指定、患者さんの管理。現在、急速に進む医療現場のIT化のため、パソコンで当たり前のように医療・医学用語を入力する必要性が出てきた。それを実現するのがATOK+「医療辞書」のセットである。
「医療辞書」と聞くと「医療・医学用語の入力が容易になる」と想像するだろう。まさにそのとおりだが、その中身は経験と地道な作業の繰り返しで作られている。開発元の(有)オフィス21の代表−小野敏男さんにお話しをうかがった。 |

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『医療辞書』に収録されている言葉は12.5万語。その選定基準は「現場が必要だから」というとてもシンプルな考え方だ。
小野さんはもともと学習研究社で「科学」を作っていた。子ども達にいろいろな夢を与えたあの「科学」である。そして異動で「Doctor-aid(ドクターエイド)※1」という製品のマニュアル作成する部署へ。そこで初めて医療・医学用語と出会うことになる。「医療に関わった経験はないので、まさに運命的な配置転換と言えますね。長い年月関わってくると思い入れが出てきて、いまでは別会社を設立して販売しています」。
オフィス21は現在、主に薬のデータベースを作って医療系のシステム会社や病院に提供している。そのつながりから辞書の内容を常に下記の循環を繰り返しで作られている。
※1 医療用の病名判断システム |


1972年10月の「科学」。
小野さんは当時、副編集長。 |
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医薬系官報や各製薬会社から発表される記者発表資料から言葉を拾って、データを追加していく。 |
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すべてのデータが、医療現場で使われる。 |
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使用感がオフィス21に還元され、修正が加えられる。 |
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用語だけ抽出され、辞書になる。 |
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このような地道な作業を繰り返しすることでようやく製品化されるに至ったわけである。 |
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どんなシステムでも、病名からICD10コードが入力可能になる。 |
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代表者の小野さんはこうも話す。「ミスが許されない辞書です。だからといって明確な方法論もマニュアルもない。ひたすら地道な作業の繰り返しと現場の声を聞きながら、データを蓄積していくしかありません。それがいちばん確実な方法だと確信しているからです」。
今年の医療辞書は現場の意見から新たに「ICD10コード※左画像参照」を併記した。入力者の好みに応じて、大文字・小文字、和文・英文などが入力可能だ。 |

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小野さんはこうも話してくれた。「ATOKじゃなければいけない理由があるんですよ」と。通常、辞書が組み込まれれば変換候補にすべての該当語が表示される。しかしATOKであれば医療辞書に収録されている変換候補のみ表示することができる。それを可能にするのが「F5キー」だ。
「これはとても便利ですね。いくら医療辞書を入れても沢山の変換候補で埋もれてしまってはその意味が半減してしまいます」。 |
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■「F5キー」を押したときの変換候補 |

■「スペースキー」で変換した状態 |
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>> 詳しい操作方法はこちらをご覧ください。 |

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将来的には入力しただけでさまざまな情報が引き出せる辞書への発展を目指しているという。「薬の名前を入力すればその画像と効能などが表示されると便利です。ここでは多くを話せませんが、東洋医学も含めてさまざま辞書機能を考えています。入力でできる可能性をとことん追及していきます」。
〈取材協力=(有)オフィス21 代表取締役 小野敏男さん〉 |

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●医療辞書は全社で簡単に共有できます。
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詳しくはお問い合わせください。 |
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